アルファロメオ ステルヴィオの非SUV的な味はブランド定義を明確にするか
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:篠原 晃一
ジュリアとプラットフォームが共通ということで、ステルヴィオは2820mmという長いホイールベースと、そのぶん切り詰められたフロントオーバーハングによるスポーティなプロポーションを有する。一方で、ヒップポイントはジュリアより190mmも上に移動し、最低地上高も余裕あるロードクリアランスを確保できる200mmに達する。
運動特性的には不利な条件だが、ステルヴィオは定評あるジュリア譲りとなるフロントがダブルウィッシュボーン、リアがマルチリンクという形式のサスペンションを採用し、トレッドを前54mm、後29mm拡大するなどしてロール角を徹底的に抑え込んでいる。実際、同クラスのセダンをも凌ぐほどロール角を小さくできたという。
パワーユニットは2タイプ。まず登場したのが、最高出力280psを発生する直列4気筒2.0Lターボで、8速AT、通常は駆動力を100%後輪に配分し、滑りやすい場面などでのみ瞬時に前輪も駆動する電子制御のオンデマンド式4WDシステムのQ4と組み合わされる。続いて、最高出力510psを誇るV型6気筒2.9Lツインターボエンジンを積むクアドリフォリオが設定される予定だ。
今どきのアルファ・ロメオは先進安全装備、運転支援システムも充実している。歩行者検知機能付きの緊急自動ブレーキ、車線逸脱警報、完全停止・再発進にも対応するACCなど、ひと通りの装備が揃うし、SUVらしくヒルディセントコントロールも装備される。
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